【求人クローズアップ】カメラのソフトウェア(デバイス制御/ミドルウェア/ネットワーク/アプリケーション)開発設計 「マーケットは世界。だからチームにも多様性が必要です」
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「求人クローズアップ」では、現在ソニーグループで積極採用中の求人情報を取り上げ、仕事のおもしろさや職場環境など、求人票だけでは伝えられない魅力をDiscover Sony編集部が深掘りしてお伝えしていきます。
今回ご紹介する求人情報は、デジタル一眼カメラやデジタルスチルカメラ、放送局向けカメラ、映画撮影カメラ、ネットワークカメラといったイメージング機器の開発設計職です。コンスーマーからプロフェッショナルのお客様まで、さまざまな映像体験の提案をチームで行っているエンジニアのお三方に、お話を伺いました。
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みんなバラバラだからおもしろい。
—まずはお一人ずつ、現在のお仕事やこれまでのご経歴などを伺っていきたいのですが。平中さんからお願いできますか。
平中:私はカメラ全般におけるネットワーク機能部分の開発部署で、マネジメントをしています。技術としてはコーデックやネットワークなどを中心に、開発実績もさまざまですが、少し昔のものだとアクションカムなども担当していました。ハイライトムービーメーカーという自動編集ができるアプリケーションをつくって、趣味を生かして自分でフィールドテストをやっていました。
—ご自身でフィールドテスト…というと、ご趣味はスポーツですか?
平中:カイトサーフィンです。その前はスノーボードもやっていました。アクションカムを身体に付けてジャンプをする時の映像は、手で編集すると難しいのです。撮影している中でちょうどいいタイミングを自動で検出できるように、室内スノーボード場で一日中滑ってデータを取っていました(もちろん仕事としてですよ!)。スノーボードに比べてカイトサーフィンの方がジャンプやトリックが華やかなスポーツで特性も違うので、それぞれの特性に応じたアルゴリズムを入れてジャンプのところが綺麗に抜かれるような形の編集機能にしています。自分が作ったので当たり前かもしれませんが、自分の動きには完璧にフィットするので、今でも個人的に使っています。
—趣味が仕事に、仕事が趣味に生かされている好事例ですね。続いて、マリアムさんはいかがでしょう?
マリアム:私は入社以来ずっとネットワークに携わっています。なかでもライブストリーミング機能の開発やカメラのセキュリティ認証関連などのネットワーク機能の開発を担当しています。
—入社のきっかけについても教えていただけますか?
マリアム:グローバルインターンシップにインターン生として参加したことが入社のきっかけです。当時はアクションカメラのプロトタイプ開発を担当していました。
平中:マリアムさんはインターンがあまりにも楽しかったそうで、「期間を延長できませんか?」と言ってくださいました。今までそのような熱意を伝えてくれた人はいなかったので、驚きました。
マリアム: インターンではいろいろな部署に連れて行ってもらい、たくさんの人と仕事を通じて関わらせてもらったのですが、そうした人との関わりが本当に楽しくて。それで結局一ヶ月程延長させてもらい、大学卒業後もソニーで働くことになりました。
—言語や文化の壁は感じられなかったですか?
マリアム:たしかに壁はたくさんありました。敬語の使い方も難しいですし、日本人は言葉や表情でダイレクトに感情を表さない人も多いので、状況や評価を正しく認識することも苦労しました。でも困ったことや迷うようなことがあるといつも、チューターが手を差し伸べてくれました。何か誤解があった場合は、日本の文化を丁寧に説明してくれて、その後でエジプトの文化についても話を聞いてくれました。どちらが正しいということではなく、橋を渡してもらっているような感覚で、壁があることが気にならなくなりました。
—なるほど。橋をつくって「違い」を理解していくことで、さまざまな壁を乗り越えていったのですね。それでは浅沼さんも、入社理由も合わせて教えていただけますか?
浅沼: 私は新卒入社2年目で、現在はストリーミングに関するアルゴリズムの開発に従事しています。スマートフォンアプリやサーバー側の開発を主に担当しています。入社理由についてですが、大学では医療画像の解析という、細胞の数を検知したり形状からその特徴を抽出する、今の仕事とはやや距離のある研究テーマに取り組んでいました。ただその研究の中でも画像解析などで顕微鏡のピント合わせに興味を持ち、カメラに関わる仕事に興味はありました。
—顕微鏡のピント合わせからカメラに興味を持つようになったのですね。
ピンチのときにこそ発揮されるチームワーク。
—仕事の領域は近くても、キャリアや興味関心事はバラバラですね。メンバーは個性豊かでも、非常にチームワークが強い組織であるとお聞きしました。仕事の中でどのようなときに「チーム」ということを意識されますか?
浅沼:一人ひとりのメンバーが全員きちんと役割を持っていることが、チームで動いていると感じられるポイントです。これは入社2年目という若手だからこその視点かもしれませんが、誰を見ていても「この人は若手だな」「若手だから」と感じることがありません。年次に関係なく一人ひとりが役割と責任を持って、チームやプロジェクトに参加しています。こうしたプロフェッショナルとしての意識を日々の仕事において実感することで、自分自身もチームの一員であることを意識します。
マリアム:予期せぬトラブルなどで急に作業工数が増えてしまうなど、誰か一人でも困ったことが起こっていると、みんなで助けに行きます。みんな仲間であり、家族のような関係だと感じています。「自分だけ良ければいい」という考えの人がいない。エンジニア同士の関係性が良いことは、本当に良い文化だと思います。
平中:ソフトウェアの世界では、大きな機能開発や、新機種をつくるとなった場合に何かトラブルが起こることもあります。でも何か起こったときは、全力で助けに行きます。どのチームでもプロジェクトでも自分の仕事はもちろんあるのですけど、一番できる人、エースを送り込んで立て直しに行きます。そういう共通の意識が、マネジメントの間であります。
—自組織のエースを投入して他のチームを助けにいくというのは、マネジメントの立場ではなかなか簡単にできることではないですよね。
平中: そういう文化が根付いているのです。だから失敗してもトラブルが起きても、誰も隠そうとはしません。むしろオープンにみんなで最善策を協議し事態収拾に向けて突き進んでいきます。そういったときにエース級社員の仕事を間近に見ることで、そこから学べることも多いでしょう。組織の垣根さえも越えたチームワーク文化が社内に浸透しているからこそ、業界を牽引する、競争力ある商品開発を実行できているのだと考えています。
「個」を重視することが、チームをワークさせるコツ。
—多様性溢れるメンバーをチームとしてまとめていくためのコツのようなものはあるのでしょうか?
平中:チームワークと個人の都合は一見すると相反するようなものに思えますが、個人の自由を尊重するということは結果的にチーム力を高めるための重要な要素だと考えています。メンバーはそれぞれバックグラウンドや生活スタイルなどもバラバラですが、誰しも快適に働けるということが、一人ひとりの力を最も引き出すことに繋がりますからね。
—メンバーであるお二人はどうでしょう。チーム力を高めるコツのようなものはありますか?
浅沼:自分の考えを積極的に、率直に、発信していくことは大事だと思っています。社内の会議などで、まだラフなアイデア段階であっても持っていけば必ずリアクションをもらえます。そしてソニーには、どのような分野でもどこかに必ず詳しい人がいるので、アドバイスをもらったり、興味を持ってもらって「一緒にやろう」と誘ってもらえたりするのです。若手であってもまずは自分の考えやアイデアを発信してみるということを心掛けています。
<strong>マリアム:</strong>自分から手を挙げてリクエストすることが大切だと思います。ソニーでは一人ひとりが自由に自分のキャリアを描くことができます。たとえば私も「セキュリティ認証に興味があります」と言ってセキュリティ認証の開発をやらせてもらっていますし、やりたいことを発信していれば選択肢を提示してもらえます。キャリアについて迷うことがあれば、誰でも気軽に相談に乗ってくれます。先日は、仕事で全く接点のない部署の先輩も、快く相談に乗ってくれました。
多様な個性のハブとなり、刺激を与え合いながら、自分のアイデアを形にする経験を積んでほしい。
—あらためて、チームとして多様性を重視する理由を教えてください。
平中:カメラは世界中で売られていて、世界中にユーザーがいるので、特定の日本人だけで考えていても仕方がないのですよね。売上で見ても、日本より海外の方が大きいわけですから。だからマリアムさんをはじめ外国籍の社員もチームに加わってほしいですし、いわゆるZ世代が次の購買行動のマジョリティになってくるのであれば、浅沼さんのような若手もいてほしい。多様な個性、多様な意見を取り入れていかないと、世界とずれてきてしまうと思うのです。
—では最後に、どのような方を新たなチームメンバーとしてお迎えしたいか。お一人ずつ教えてください。
マリアム:橋をつくれる人です。外国の文化と日本の文化の橋、世代の橋、ユーザーと職場の橋。いろいろな橋をつくることができる人に来ていただきたいと思います。
<strong>浅沼:</strong>自分から率直に意見やアイデアを出せる発信力。そして、まわりからの発信を引き出す能動的な受信力。発信と受信、両方ができる人だとチームメンバーとして、とてもありがたいと思っています。
<strong>平中:</strong>自分の考えを世の中に提案したいと思えるような人に来ていただきたいです。この組織は、自分のアイデアを形にしてユーザーに届けるということがとてもやりやすい環境です。「自分が手掛けた」と言える製品づくりに携わりたいという、想いを持った方ならきっとご活躍いただけると思います。