ソニーの採用は「感動」を実現できているのか?
- #新卒
- #経験者
- #イメージング&センシング・ソリューション
- #ゲーム&ネットワークサービス
- #エンタテインメント・テクノロジー&サービス
- #音楽
- #半導体・デバイス・材料
- #研究開発
- #ソフトウェア・セキュリティ
- #営業・マーケティング
- #働きやすさ
- #キャリア開発
- #大学生から見たソニー
- #ソニーの社風
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」これはソニーグループ(ソニー)が掲げるPurpose(存在意義)です。私はPurposeの中にある「感動」という言葉が気になりました。今回は、ソニーの新入社員(取材した2022年3月時点は内定者)4名に、Purposeで表現されている「感動」を、ソニーの新卒採用が実現できているのか聞いてみました。
詳細情報一覧はこちら
- 小山 泰成
- ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 アナログLSI事業部 システムアナログ製品部
- 張 建堯
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント インタラクションR&D部門
- 平尾 佳那絵
- ソニー株式会社 イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部 システム/ソフトウェア技術センター・ソフトウェア技術第2部門
- 岡本 花乃晏
- 株式会社株式会社ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド 宣伝本部 デジタルプロモーション部プロモーションルーム
- 田村 みゆ
どのような就活をしていましたか?
—まずは皆さんの学生時代の専攻と志望していた業界について教えてください。
平尾:学部から原子・分子レベルの摩擦に関して研究していたのですが、多様な人と関わりながら仕事をしたいと思ったことと、以前からプログラミングに興味があったことからシステムエンジニアやシステムインテグレーターを目指すようになりました。
岡本:セクシュアルマイノリティについて研究をしていました。文化祭実行委員やカフェで商品のディスプレイを担当した経験から、自身のクリエイティビティを生かせる仕事がしたいと思い、ものづくりが出来る企業を幅広く受けていました。
小山:IoTとイメージセンサーの融合について研究をしていたこともあり、IoT分野での就職を考えていました。そんな折に、偶然インテリジェントビジョンセンサー(ソニーが商品化した、AI処理機能を搭載したイメージセンサー)の記事を見つけてソニーに興味を持つようになりました。
張:もともとゲーム業界を志望しており、大学院では触覚を再現する研究をしていました。小さい頃からソニーのゲームやオーディオ製品に触れていたためずっと憧れていたものの、就職先となると自分には遠い存在だと感じていました。
どうしてソニーに決めたのでしょうか?
—皆さんが最終的にソニーへの入社を決めたきっかけはなんですか?
平尾:就職活動の軸と最も合っていたからです。いくつか軸がある中で、特に「プライベートも仕事も大切にする社員の多い会社」という軸が一致したときに、そう思いました。OB・OG訪問や社員座談会での社員の方との会話を通して、机の下活動(社員が自主的に行う研究開発)をする社員が多いと知り、ソニーには仕事が好きな人が多いのだなと感じたので、自分との共通項が多いソニーにしました。
岡本:面接の中で自分の個性でもある創造性を本当に求められていると感じたからです。入社前の面接の段階で取り繕わない素の自分を評価していただいたことで、入社後に創造性を生かしてありのままの姿で働く自分を容易に想像できたというのが一番の決め手でした。
小山:自分の興味がある分野とソニーの事業内容がリンクしていたからです。学部時代に映像解析を行うIT系ベンチャーでバイトをしていて、その分野には興味があったもののやっていくうちにハードウェアの方面でチャレンジしてみたいと思い始めました。インテリジェントビジョンセンサーはハードウェアとソフトウェアが交差する分野で、現在取り組んでいる研究内容の延長線として挑戦したかったのです。
張:もともと第一志望だったということもありますが、オープンな社風に惹かれたというのが大きいです。私は中国出身でかなり長く日本にいますが、伝統的な日本企業だと上司に意見するのが難しいこともあると噂で聞いていて…私にはオープンな社風の方が合うなと感じました。また、グローバルにビジネスを行っていることにも魅力を感じていて、実際に海外で働くだけでなく、グローバルな視点を持って活動することが重要だと思いますね。
「感動」という言葉についてどう思われていますか?
—ここからは「感動」について伺いたいと思います。皆さんはPurposeの中で表現されている「感動」という言葉について、どのように思われましたか?
平尾:「感動」を生み出すという意味について考えたときに、他社にない製品を作って、それを受け取ってくれたお客さまが喜んでくれることかなと思っていて。ソニーはユニークな製品・サービスを多く生み出していますが、それらに需要がしっかりとあるので、Purposeを口にするだけではなく守っているんだなと感じました。
岡本:私は、「自分の創造性を生かしながらものの価値を最大化して、誰かに感動を与えたい」とずっと考えていて、まだその手段が見つかっていないという状況で選考に臨みました。そこでPurposeを一目見て、「感動」の二文字に惹かれました。小さい頃から何かを作って誰かの心を動かす工程に携わることが好きだったので、楽しいという気持ちが最も人の行動を変えるなと常々思っていました。
小山:世間を見るとかっちりとした企業理念もある中で、「感動」という言葉をPurposeの中でも使っていいんだと思ったのが第一印象でした。実際にどういった事業を行っているのか思い返してみると、「感動」は建前じゃなくて有言実行しているんだなと。
張:Purposeを自分なりに考えてみたことがあって。「感動」について、私は自身が感動できる技術や研究成果を出すことで初めて人々に感動を届けられると考えています。さらに「世界を感動で満たす」という言葉は、ソニーの社員全員が努力しているということなのかなと思いました。
正直、「感動」は採用でも実現できるの?
—なるほど…皆さんがPurposeの「感動」に共感されていることがよくわかりました。ここで本題に入りたいと思いますが、ソニーでは採用でも「感動」を実現できていると思われますか?
平尾:実現できていると思います。特に、面接で研究活動について話したときに、考え方の過程や自分が大事にしてきたことが評価されたときにそう感じました。私よりもたくさんの経験を積まれていろいろと考えを巡らせているはずの社員さんが、一学生に対して真摯に向き合ってくれたことがうれしかったです。
岡本:クリエイティビティは、面接だととても見せづらいと思っていて。例えば美大生や普段からものづくりしている人は成果物を見せることができると思いますが、何かを作っていなくてもクリエイティビティを持っている人はいると思っていて、自分がまさにそうです。面接を通して、私のものづくりに対する意識を深堀りして聞いてくれたので、仕事を任せたときにクリエイティビティを発揮してどのようなものを作るのかを見ようとしてくれている姿勢に感動しました。
小山:他社に比べて、研究や取り組みに関して興味を持っていただけことに、心を動かされました。面接のときに私がやりたいことを重視してくれたので、他社よりもやりたいことがやれるのではと思いました。
張:私も実現できていると思います。一番印象深かったのが一次面接です。私はものづくりをしている研究室に所属していて、パソコンのモニター越しではありますが、自分が作ったものを面接官に実演しながら紹介できる機会をいただけたので、とても感動しました。
<編集部のDiscover>
新入社員の皆さんが、Purposeの中で私が気になっていた「感動」という言葉に共感されていることがよくわかりました。皆さんは新入社員のPurposeに対する思いを読んでみてどう思われましたか?これを機会に自分なりにPurposeについて考えてみるのも良いかもしれませんね。私は実際にもう一度Purposeと向き合ってみたところ、今まで見えていなかった自分の価値観や評価軸と出会えて楽しかったです。就職活動で悩んでいる方はぜひ試してみてください!