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【就活生の目】「この取り組みを、未来にもつなげていきたい」東京レインボープライド担当者が語る思い

Culture

こんにちは!Discover Sony編集部インターン生の園井千智(そのいちさと)です。この春から大学3年生となり、最近は企業説明会への参加に勤しんでいます。そんな就活に本腰を入れ始めた私の目線から、さまざまなテーマでソニーグループの情報をお伝えしていきます。
今回の記事では、LGBTQ+に関するソニーの取り組みの一つとして、4月に開催された東京レインボープライドについて紹介します。私はもともとダイバーシティ推進に興味があり、大学で勉強しているので、ソニーのダイバーシティ推進への取り組みにも非常に興味を持っていました。
今年の東京レインボープライドには、ソニーグループとして初めてグループ合同で参加し、社員もイベントブースでボランティアとして活動したそうです。
担当した竹藤さんと潮さんにどのような思いでイベントに携わったのか伺いました。

竹藤 和弘
潮 香子
園井 千智

「東京レインボープライドに参加するのは今しかないと感じました」

── ソニー・インタラクティブエンタテイメント(以下、SIE)は、2018年から東京レインボープライドに参加していると聞きました。

潮:SIEは、あらゆる個性が尊重され、安心して働ける「The Best Place to Work」であることを目指しています※。社員一人ひとりが帰属意識を感じながら活躍できる、活気に満ちた企業文化の醸成に取り組んでいます。実現に向けて、ダイバーシティに関するさまざまな取り組みを行っていて、その一環として東京レインボープライドにも協賛・出展してきました。

※SIEのダイバーシティに関する考え方はこちら

── そのような背景があるのですね。何がきっかけでイベントに参加するようになったのでしょうか。

潮:個人で東京レインボープライドに参加していた社員の声がきっかけです。その社員から「SIEも企業として参加しませんか」という提案があり、2018年より出展・協賛するに至りました。単発ではなく、継続してLGBTQ+コミュニティに寄り添い、参加者に楽しんでもらうというポリシーで活動しています。

── 今年は、ブースを初めてソニーグループとして出展したと聞きました。そこにはどのような経緯があったのでしょうか。

竹藤:以前からダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進活動に取り組み、LGBTQ+の社員に関するさまざまな施策を実施してきましたが、そうした活動が社員にあまり認知されていないという課題を感じていました。そこで、認知度を高めるためにもグループとしてのブース出展に踏み切りました。

ボランティアとして参加した社員が笑顔に

ソニーのブースの様子

── ブースについて、特に工夫した点などありますか?

竹藤:ソニーが持つ技術やキャラクターを組み合わせ、ソニーらしさを体感できるブースにしました。具体的には、PlayStation®のゲームに登場するトロや、PostPet™のモモといったキャラクターを登場させました。特に、その場で撮影した写真を虹色に加工できるコーナーを、多くの来場者に体験して喜んでもらえて、SNSでも反響が大きかったですね。

LGBTQ+の尊厳と権利の象徴でもある虹色加工が施された写真

── そうなのですね。ブースにはボランティアで参加している社員が立たれたそうですが、雰囲気はいかがでしたか。

竹藤:皆さん最初は「どのようなイベントなのだろうか」と、少し緊張しながらブースの運営をしていたようです。しかし、来場者から「ソニーの製品が好きなんです」「キャラクターがかわいいですね」とお声かけいただくうちに、ボランティアの社員も自然と笑顔になっていました。来場者と接していく中で、自身のソニー好きな一面が自然と出たのではと感じます。

潮:ブースの運営が楽しくて、イベントが終わるのがもったいないという反応をされている方も多かったです。ブースが社員にとっても良い空間になったようで、イベントに携わった甲斐があったと感じています。

── イベント後の社員アンケートで寄せられたコメントを見て、どう思われましたか。

潮:「参加できてよかった」「自分まで元気になった」などのポジティブなコメントが多く見られました。ボランティアで参加した社員も含めて、来場する全ての人に楽しんでもらうことを大切にしたいと考えていたので、それが達成できて良かったと思っています。さらに、LGBTQ+やソニーのことを見つめ直すきっかけにもなったというコメントもあったので、本当にうれしいです。

東京レインボープライドへの参加はあくまでもスタートライン

── 東京レインボープライドのようなイベントに企業として参加することには、どのような意義があると思いますか。

竹藤:社会に影響を与えられる、そして社員同士の交流を生むプラットフォームを作ることができるという二点が挙げられると思います。特に二点目に関しては、普段の業務ではなかなか関わりがない人とイベントを通して出会うことで、新たな創造を生み出すきっかけにもなると考えています。

── お二人は実際に担当者として東京レインボープライドに参加してみて、どう感じましたか。

竹藤:このような社外のイベントに参加することは、今後もしっかりとLGBTQ+の課題に取り組んでいくという覚悟の表れだと考えています。そういった意味で、今回ソニーグループとしてレインボープライドに出展したことは、やっとスタートラインに立てたと言えるのではないでしょうか。

潮:東京レインボープライドへの参加は、LGBTQ+への取り組みを継続するという意志を表すと同時に、私たちのポリシーを今と未来の仲間に伝えることができるという点が大きいと感じています。特に、今後ソニーに入社する未来の仲間に、この会社はLGBTQ+に寄り添っているのだと理解してもらうことが大事だと思いますね。

社員にLGBTQ+に関するしっかりとした情報を届けていきたい

── 現状、LGBTQ+に関する活動を進める上での課題はどのようなものがありますか。

竹藤:ソニーで働く社員にLGBTQ+に関する正しい情報を理解してもらい、いかに前向きに考えてもらうかが大きな課題だと思います。昨今はSNSが普及し、さまざまな情報にあふれているので、社員含め世の中の人々が正しく理解するためには、私たちがどのように質の高い情報を発信し、どうすれば受け取ってもらえるのかと悩んでいます。

── そういった難しい課題を踏まえ、今後お二人はLGBTQ+に関してどのような未来を作っていきたいと考えていますか。

竹藤:LGBTQ+当事者が性自認や性的指向で悩むことはあると思います。ただ、そうした悩みと同じくらい、クリエイティブなことに悩みの時間を割ける社会になってほしいとも思っています。そうした社会を作っていくために、ソニーとしても東京レインボープライドなどのイベントを通じて取り組み続けたいですね。

潮:以前開催したイベントで、登壇者から「日本にはLGBTQ+当事者がどれくらいいると思いますか」という問いかけがありました。私はぱっと答えられなかったのですが、左利きの人と同じ割合とのことでした。これを受け、まだまだ日本は、自身がLGBTQ+当事者であることをオープンにしづらい環境にあるのではないかと感じました。LGBTQ+の当事者であることが特別なことではなく、当たり前のこととして過ごせる社会になるべきだと思います。そのために、私個人としても毎日一歩ずつ進めていきたいと思っていて、これからもソニーでのLGBTQ+に関する活動に力を入れていきたいですね。

<編集部のDiscover>
LGBTQ+への取り組み、ひいてはダイバーシティ推進に対するソニーの「覚悟」が垣間見えたインタビューでした。特に、「今だけではなく、未来にも取り組みをつなげていきたい」という言葉が印象的でした。私としても、取り組みを粘り強く続けることで、少しずつ社会が変化していくのではないかと考えています。来年は私も、東京レインボープライドに参加し、取り組みに関わっていきたいと思っています。

※PostPetおよびモモはソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の商標または登録商標です。


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