【就活生の目】ソニーの研修で再確認した、挑戦することの大切さ
こんにちは。Discover Sony編集部インターン生の園井千智(そのいちさと)です。さまざまなテーマでソニーグループの情報をお伝えし、就活生のみなさんの目と耳になれるよう、日々奮闘しています。
突然ですが、みなさんはどのような会社で働きたいですか?私は常に成長できる環境に身を置きたいので、社員の学びを支援する制度が充実した会社で働きたいと考えています。
そこで今回は、ソニーグループの人材育成をテーマにしてみました。
ソニーグループにはSony’s People Philosophy - “Special you, Diverse Sony”という人材理念があり、これに基づいて多様な個を軸とした人事戦略を取っています。異なる個性を持つ社員一人ひとりが仕事を通して自分らしいキャリアを実現できるよう、社員それぞれの役割・階層・職種に応じて求められる能力を体系化し、集合研修やe-ラーニングなどさまざまなスキルアップの機会を提供することで、一人ひとりの成長を支援しています。それぞれの役割・階層・職種にあわせた必須研修のみならず、自発的な学習を促す施策にも注力しており、社外研修機関との提携、オンライン学習の拡充、講演会の実施など、社員の目的・ニーズに沿ったスタイルでの学習機会を提供しています。
今回は自発的な学習を促す施策の中から、クラウド人材の育成を目的としたAWS合同研修※について取り上げます。研修制度の運営をしている森さん、そしてAWS合同研修に参加した藤田さん、黄さん、仲野さんの4人にお話を伺いました。
※AWS合同研修とは
AWSはAmazon Web Services(以下、AWS)が提供するクラウドコンピューティングサービスの名称で、ソニーの製品やサービスを実現するテクノロジーの一つとして、数多く利用されています。ソニーではクラウド人材の育成に積極的に取り組んでおり、2023年から、入社1~2年目の社員を対象に、AWSジャパンの新卒エンジニアと合同でクラウドを活用した技術ワークショップを実施しています。実開発の経験に加えてエンジニア同士の交流を促進し、短期間での大幅な成長と学習意欲の活性化を目指しています。
- 森 隆寛
- 園井 千智
社員の学びを支える仕組み作り
── まず、ソニーの人材育成の考え方について教えてください。
森:ソニーの人材理念である”Special you, Diverse Sony”には、異なる個性を持つ一人ひとりと、多様な個を受け入れるソニーとが「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)を中⼼に共に成長していくというメッセージが込められています。社員一人ひとりの成長という観点では、自分自身でキャリアを切り開いていくためにも、社員が学びたいことを学べる環境を豊富に用意し、何を学んだら良いか分からないと悩む社員がいれば、フォローする仕組みを整えることが重要です。その仕組み作りの一環として、研修制度には力を入れていて、新入社員からマネジメントまで各々の役割・階層・職種に合わせたさまざまなプログラムを用意しています。
── 研修制度を設定する上で、ソニーの人材理念は大きな指針となっているのですね。
森:そうですね。研修を企画する上で、ソニーの多様な事業に携わる社員のさまざまなニーズに応えること、そして研修を通じて、社員同士が今後もつながっていくためのきっかけを作ることを意識しています。AWS合同研修に関しても、ソニー内のつながりだけでなく、AWSの社員とのつながりも作る良いきっかけになったのではと思います。
これまで参加した研修で一番楽しかった
── それでは、参加者のみなさんにも話を聞きたいと思います。まず、AWS合同研修に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
藤田:私は、今後のキャリアを見据えて参加しました。今はまだ、業務の中でAWSに関わる機会はありませんが、今後必要になることが分かっているので、その時に生かせるよう基礎的な部分を固めておきたいという思いがありました。
仲野:私も参加した理由は同じです。これからの業務でAWSは確実に使うものであり、良い機会なので参加しようと思いました。
黄:AWSの知識をつけたかったことに加え、他の会社の若手社員はどのような思いで業務に携わっているのかが気になり、お話してみたいと思って参加を決めました。
── 実際に、AWSの方と交流しながらの研修はいかがでしたか。
黄:今回の研修は3日間開催されたのですが、最終日には実際にクラウド上での実開発を完成させる課題がありました。初対面の、他社の社員と一緒に作り上げるという点はかなり緊張しましたが、自分たちで作ったものが実際に動作している様子を見ると感動しました。今まで参加してきた研修の中で、一番充実していて楽しかったです。
藤田:AWSの社員と関わる中で、特に技術力が向上したと思います。グループワークで意見を交わし、サービスや実装方法をブラッシュアップすることができました。AWSが普段、どのような手順でサービス向上のためのアイデアを出しているかも知ることができ、今後の業務の参考になる部分も多かったです。
仲野:グループメンバーと話す機会が多かったので、たくさんの刺激を受けました。AWSはサービスを提供する側、そして私たちはサービスを受ける側なので、普段業務を行う上で見えている視点も違いました。自分にはなかった視点を学ぶことができて、良い経験になりました。
── 3人のお話を聞いて、運営する側の森さんはどのように感じましたか。
森:AWS合同研修に参加した社員は、これから社会人としてのキャリアを本格的にスタートさせる1~2年目の社員が中心で、ゆくゆくはエンジニアとしてソニーの技術領域を率いていくことが期待される方ばかりです。この時期に、同じ技術領域の同期、そしてAWSというパートナー企業のエンジニアとつながりを持てたのは、貴重なことだと思います。今後の業務の中で、そうしたつながりが助けになるはずです。
興味のあることには思い切って飛び込んでみる
── 藤田さん、仲野さん、黄さんは参加者としてだけでなく、実行委員としても活躍されたと聞きました。実行委員とは、主に何をするのでしょうか。
藤田:研修当日に向けての準備や、当日の進行サポートがメインです。具体的には、AWSの実行委員との打ち合わせやソニーからの参加者への業務連絡、当日の参加者受付などです。研修が円滑に進むよう、特に準備に時間をかけました。
──自ら手を挙げて、実行委員に挑戦しようと思ったきっかけはありますか。
仲野:実は、森さんから実行委員募集の連絡が来た時、迷うことなく実行委員をやりたいと返信しました。クラウドは自分が得意にならなければならない分野でもありましたし、実行委員として立ち回ることで、より得られるものも増えると思い、気づいたら手を挙げていました。
藤田:私は、過去に他のイベントの実行委員を何回か経験しました。そうした経験を、AWS合同研修でも生かして貢献したいと思ったことが一番の理由です。今振り返ってみると、AWSの実行委員と一緒に準備を進めることで、より深く関係性を築けたのは、実行委員になったからこその貴重な経験だったと感じます。
黄:私はAWSもクラウドも関わった経験がありませんでした。ですが、経験がないことに積極的に挑戦することをモットーとしているので、思い切って実行委員として参加することを決めました。
── 実行委員をして良かったと思うことはありますか。
黄:AWSの社員の熱意を間近で感じることができた点です。サービスを提供する側としての意識や、日々の業務にかける思いが強く、研修に対しても全力で取り組もうとする姿勢を強く感じました。
藤田:コミュニケーション面で自信がつきました。最初は他社の方と上手くコミュニケーションをとれるだろうか、当日の研修は円滑に進むだろうかという不安が大きかったのですが、実行委員として同じ方向を向いて活動していく中で、一体感が生まれたと思います。結果、トラブルもなく無事に進行できたので、これからも積極的に挑戦したいと思っています。
挑戦する気持ちを忘れない
── あらためて、ソニーの人材育成の考え方と今回のAWS合同研修はどのように関わっていると思いますか。
森:自らが手を挙げてキャリアを拓いていくというソニーに根付いた考え方に沿って、今回の研修も実施できました。まさに、実行委員として自ら名乗り出て挑戦していただいたこともこれに当たりますよね。コミュニケーション力を培うなど、研修を受講する以上の学びを得られることで、成長スピードも確実に早くなると思います。
── 今回のAWS合同研修を踏まえて、働く上で今後どのようなことを大切にしたいですか。
藤田:人との関わりを大切にしていきたいと思っています。今回の研修では、実行委員として参加したことで輪が広がりましたが、そこで関わった全ての人に感謝の気持ちを忘れないことが重要だと思います。
仲野:私は、ソニーが今よりもさらにデータ活用を得意とする会社になってほしいという思いで入社しました。データ利活用の推進に貢献できる人材になれるよう、これからも学び続けたいです。
黄:若手社員だからこそ持っている熱意や好奇心を大切に、これからもさまざまなことに挑戦していきたいと思っています。初心を忘れずに、成長し続けたいです。
<編集部のDiscover>
「AWSの社員から刺激をもらった」と話すみなさんの姿が印象的でした。これまで、研修は知識のインプットがメインだというイメージがありましたが、今回お話を伺って、他の参加者との交流で生まれるものや獲得するものも多いと感じました。社会人になってからも、人との関わりを大切に仕事に打ち込んでいこうと思えるインタビューでした。