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趣味も会社で。ソニーの「クラブ活動」の魅力とは。

Culture

「クラブ活動」と聞くと、学生時代を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、ソニーグループにもクラブ活動があります※。現在約30のクラブが活動を行っており、ソニーグループの社員は誰でも参加することができます。
その中でも今回は、ソニー創業者の盛田さんがその設立に関わったソニー吹奏楽団に注目。現在、楽団に所属する3名にお話を伺いました。なぜ、会社の楽団を選んだのか。会社のクラブ活動ならではの魅力に迫ります。
※各クラブの活動は業務外で、部員による自主運営です。
記事に掲載している情報は取材当時のものです。

平居 孝博
山村 明子
谷口 初音
藤井 絢

入団までの経緯

── みなさんの入団までの経緯を教えてください。

平居:ホルンは中学生から始めました。大学生のときに参加したコンサートで客演指揮をされていたのが、ソニー吹奏楽団の初代指揮者の秋山紀夫先生だったため、その頃からソニー吹奏楽団のことは知っていました。その後、オーディオ機器に関わりたいという理由でソニーへ入社したのですが、吹奏楽団の団員を募集していることを知り、入団を決めました。

山村:サックスを始めたのは高校生からで、卒業後は社外の吹奏楽団で演奏していました。楽団の主な活動場所は品川ですが、入社当初は厚木勤務で遠かったこともあり、当時は入団しませんでした。しかし、以前所属していた吹奏楽団でOBOGが集まって演奏し、やはり楽しいなと思ったことがきっかけで、しばらく休んでいた楽器の演奏を再開しました。その後、少しずつ楽器の感覚を取り戻して、子どもが少し大きくなったタイミングで、ちょうど勤務地が品川になったこともあり、ソニー吹奏楽団に入団しました。

谷口:私は幼いころからピアノや歌に親しみ、中学校の吹奏楽部で打楽器を始めてからずっと続けていたので、社会人になっても音楽に関わりたいと考えていました。就職活動時に先輩社員からソニー吹奏楽団の話を伺って知っていたこともあり、入社後に楽団の活動を見学に行ってみると、雰囲気がとても良かったんです。活動を通じて社内のネットワークが広がりますし、ソニーでキャリアを積んでこられた多くの先輩方からさまざまな学びが得られることも期待して、入団しました。

忙しさに勝る、やりたいことをやる楽しさ

── 吹奏楽団の主な活動を教えてください。

平居:1年の活動の集大成として実施する定期演奏会と、ソニーグループの社員向けに行うファミリーコンサートの2つが、毎年行っている自主公演です。他にもソニー吹奏楽団と同様に企業の楽団が全国から集まって演奏を行うイベントへの参加や、依頼演奏なども行っています。

第57回定期演奏会(2022年)の様子

── 演奏する機会が多いと練習も多いと思うのですが、楽団の皆さんはどれくらいの頻度で練習されているのでしょうか。

平居:土曜日に月3回と、たまに水曜日にも練習しています。土曜日の練習は午後に4時間ほど行っています。水曜日はノー残業デーなので、定時で業務終了した後に2時間ほど集まっています。メンバーの勤務地が離れていたり、業務都合もあったりするので、柔軟に練習に参加できる環境を整えています。

── 例えば休日に練習がある場合など、家庭との両立が大変な部分もあると思いますが、活動を続けるために工夫していることはありますか。

山村:土曜日に練習に参加する代わりに、日曜日は子どもたちが行きたい場所に行くようにするなど、土曜日は自分のための日、日曜日は家族のための日と決めて動くようにしています。両立は確かに大変ですが、楽団の活動は自分の生活に活力を与えてくれるのと同時に、自分のための時間を持つことができる貴重な場となっているので、工夫しながら参加しています。

ただ楽しいだけじゃない、学びもあふれる第二の居場所

── 吹奏楽団での活動がご自身の業務につながったという経験はありますか。

平居:音楽家をメインターゲットとした製品を担当している同僚からの相談で、吹奏楽団の練習や本番演奏を通じて製品のテストに協力したことがありました。業務外では、ソニー銀行に所属するメンバーに、自身の住宅ローンに関する相談に乗ってもらったこともあります。やはり吹奏楽団に所属していることで、さまざまな人とのつながりが増えていると感じます。

── 入団してから日が浅い谷口さんも、他のメンバーとの交流はありますか。

谷口:普段なかなか仕事では関わることがないソニーグループ内の社員や、ソニーを卒業したOBOGのメンバーにいろいろなお話を聞くことで学びにつながる機会が多くあります。一緒に音楽を楽しむだけではなく、メンバー同士の会話から「ソニーグループにはこういう仕事もあるんだ」「こんなキャリアも描けるんだ」という気づきを得ることもあり、自分の知見や価値観を広げることができていると思います。

感動を提供できる音楽を、これからも

── 吹奏楽団の活動について、今後目指していることはありますか。

平居:たくさんのメンバーが必要な大編成の曲を演奏することも多いので、もっと団員を増やしたいです。また、ソニーグループのPurposeは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ですが、吹奏楽団の演奏を聞いてくださるお客様を感動で満たすことができればいいですね。さらに、クラシックや吹奏楽の楽曲にあまりなじみのない中高生に向けて、そのような楽曲に触れる機会を届ける活動もしてみたいです。

山村:忙しい方でも気軽に参加できるような環境を整えられたらいいですね。やはり集まって楽器を演奏できる機会は貴重なので、もし楽器から離れてしまっても戻ってきやすいような環境づくりの役に立つことができたらと思います。

谷口:もっと団員の皆さんと仲良くなりたいですね。自分の成長のために、いろいろな方々のお話を聞きたいというのもありますが、私はこのDiscover Sonyを運営する業務を担当しているので、団員の皆さんとの交流の中から、今後Discover Sonyのコンテンツにつながるような「種」を見つけられるといいなと思います。

── 今後、会社のクラブ活動への参加を考えている方に、メッセージをいただけますか。

平居:社内に複数の居場所があることはとても心強いです。ある場所で何か悩みがあっても、他の場所では一旦気持ちを落ち着けることができるし、あるいはそこでの活動がヒントになることもあります。複数の活動に取り組むことで人生も豊かにできると思います。

山村:社外にもたくさん吹奏楽団はありますが、知らない場所にいきなり飛び込むには勇気が必要だと思います。社内の吹奏楽団であれば、ある程度の雰囲気を理解できているので、取り組みやすいと思います。

谷口:私の場合は入社をきっかけに上京してきたので、仕事も趣味も新しい環境でとなっていたら心休まる場所がなかったのではないかと思っています。社内のクラブ活動では、メンバーの間に「ソニーの社員」という共通点があり、コミュニケーションが深まりやすいと感じています。また、社内の人脈が広がることによる安心感もあるので、新入社員の方にもぜひおすすめしたいです。


<編集部のDiscover>
なぜ社会人になっても吹奏楽を続けているのかをお伺いした際、みなさんから返ってきた言葉は「好きだから」でした。そこに加えて、会社の中に共通の価値観を通じて集まれる場所があることによって得られる、安心感や温かい雰囲気についてお話をされているのが印象的でした。また、会社の会議室を練習場として使用できる、ノー残業デーを活用して平日も練習に参加しやすいなど、会社で趣味に取り組むことへの環境があることにも驚きました。ぜひみなさんも、職種や業務内容だけではなく、ご自身にとって大事な趣味を続けるという視点でも働く場所を検討してみてはいかがでしょうか。


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