PlayStation®を作る会社に潜入!インターンシップ参加者の声
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は2023年8月下旬から9月上旬にかけて夏期インターンシップを開催します。全18コースの中からご自身の専門性や興味に合わせて応募いただけます。コースごとに期間は異なりますが、約2~4週間、実際の職場で社員と一緒に業務に取り組んでいただきます。インターンシップ期間終了時には発表会が行われ、ご自身の取り組みに対して社員からフィードバックが得られます。
今回は昨年SIEのインターンシップに参加し、来年から社員として働く予定の内定者の皆さんに、プログラムの体験内容と感想を聞きました!
数多くの企業がインターンシップを実施している中で、SIEのインターンシップに参加しようと思ったきっかけ・理由を教えてください。
Tさん:小さいころからPlayStation®ゲームの没入感に魅力を感じていたためです。最近はゲーミングPCさえあれば大抵のソフトは遊べますが、PlayStation®にはコントローラーがあり、その存在がよりゲームの世界に引き込んでくれると感じていました。そんなコントローラーの開発現場に興味があったので、自身の専攻も考慮し、ペリフェラル(周辺機器)のメカ設計のインターンシップに参加しようと思いました。
Bさん:大学のOB・OG交流会において、社員の方のお話を聞いたことがきっかけでSIEに興味を持ちました。また、物理学専攻で研究において数値計算のコードを作成していたことから、ソフトウェア開発にも興味がありました。そこで、これまで培ったスキルがどれほどソフトウェア開発に活かせるのか腕試ししたいと思い、インターンシップに参加しました。
Oさん:通信ネットワーク・OS・プロトコルスタック・デバイスドライバに興味があり、ハードウェアではないものの、低レイヤのシステムソフトウェア開発ができるインターンシップを探していました。SIEのインターンシップはコース別で募集していると聞き、実際にコース内容を見たところ、自身の興味分野と合致するコースを発見したため、即座に応募しました。
Fさん:実際の職場の中に入って業務を経験できるという点が大きな理由でした。自分が大学院で専攻している分野は、直接仕事で活かせることが少ないと感じていたため、企業で経験を活かすことができるのか?という不安がありました。加えて、在学期間が長いこともあり、企業における働き方についても知りたいとも考えていました。そこで、身近にあり興味があったPlayStation®を開発しているSIEのインターンシップに挑戦してみようと思いました。
募集要項だけではインターンシップの内容がイメージしにくい部分もあると思いますが、インターンシップでは実際にどのようなことに取り組みましたか?
参加コース:PlayStation® 5のシステムソフトウェア開発
Hさん:PlayStation® 5(以下、PS5 ®)でのゲームソフトの開発時に使用されるライブラリに機能追加する業務に4週間取り組みました。PS5 ®による開発経験がなかったので、ライブラリがどのように使われるものなのか、どういった制約があるのか、といった事を教えていただきながら、自身で機能設計と実装を行いました。実際に製品に搭載されるものではなかったのですが、社員の方から、実運用上で気を付けるべき点や、保守を考えた時に設計に盛り込むべき点などを教えていただき、実際の業務さながらの議論と検討を重ねることが出来ました。
参加コース:PlayStation®のシステム及びハードウェア制御のためのファームウェア開発
Wさん:組み込みの現場で活用されているRTOSに触れることから始まり、最終的には2ポートから送られてくるログを、時系列順に1つのポートへと出力する作業に取り組みました。本格的な組み込み開発は未経験だったので、LEDをチカチカさせるところから技術を学ばせていただき、RTOSを扱う上での排他制御という重要な考え方について実務に近い形で体験しました。インターンシップ開始時にゴールとして設定したシステムを、無事2週間という短い期間でアドバイスをいただきながら作ることができました。非常に学びの多い2週間でした。
参加コース:PlayStation®VR2を使ったUXの検討およびPS5® RemotePlayのClient開発
Kさん:PlayStation®VR2の視線トラッキング機能を使ったアプリケーションの開発を通して、その機能評価と改善に取り組みました。実際にSDKを眺め、サンプルプログラムを体験した後、アプリケーションのアイデア出しや、実装における課題解決といった作業を進めました。最終的には、完成したアプリケーションを通じて、今後視線トラッキング機能にどのような機能があればより面白いものが創れるか、改善すべき点があるのか、といった議論をしました。
長期にわたるインターンシップでしたが、参加する中で新しい発見・学びはありましたか?
Hさん:インターンシップに参加し、ゲームソフトとは異なる、ゲームプラットフォームならではの技術的な難しさや面白さを知ることができ、とても参考になりました。こういった領域は学校や独学で学ぶのが難しいので、インターンシップは貴重な機会でした。また、実際の職場で社員の方と仕事をしたことで、SIEの社風を直に感じることが出来たのもとても良かったです。チームの皆さんが気さくで、質問には真摯に答えてくださりつつ、雑談にも気軽に応じてくれ、仕事をする上でとてもいい環境だと感じました。
Uさん:インターンシップで印象に残っていることは二点あります。一点目は、自由な職場環境です。SIEは大きな企業なので、業務や職場の雰囲気が堅苦しいのでは?とインターンシップ参加前は思っていたのですが、実際には自由な職場の雰囲気や個々人への裁量が重要視されており、いい意味で大企業らしさを感じませんでした。二点目はワークスタイルバランスです。事前に採用ホームページをみて把握はしていたのですが、実際にリモートワークと対面の仕事が両立されたハイブリッドな働き方をしている社員の方の話を聞いて、新しい働き方が浸透していることに驚きました。
Sさん:インターンシップを通して開発の楽しさを知ると同時に、開発を行う上で「期限」や「コスト」などを意識することが重要であることを学びました。期限についてですが、2週間という短い期間内で実装まで行わなければならず、時間が足りずに実装できなかった部分がありました。この経験から限られた期間内で実装できるスケジュールを組み、やり方を選択する必要があることを学びました。コストについては、限られたコストの中でいかに最高のものを作り出すかが重要であると学びました。
Sさん:インターンシップでは社員の方のプロダクトに対するこだわりの強さが印象的でした。特に、私の配属先ではミリ単位でのアニメーションの調整をデザイナーやプロダクトマネージャーと協力して行っており、皆さんの強いこだわりを体感しました。また、海外チームと協働している社員の方も多かったので、SIEはグローバルな環境で挑戦でき、影響力の大きな仕事ができる、非常に面白い職場だと感じました。
アンケートとインタビューから分かったこと・感じたこと
インターンシップに参加をされた経緯は、大学のOB・OG交流会やゲームに対する興味、自身の専門領域との整合性など多岐にわたっていましたが、実際の職場で社員と業務を行う中で、各々がSIE・ゲーム業界・仕事に対する理解を深めることができたようです。さらに、インターンシップでは社員との距離が近いため、社員のマインドセット、企業の文化や実際の職場の雰囲気も体感いただけます。ぜひ、ゲームの開発をしてみたい、SIEに少しでも興味がある学生の皆さんは、この夏のインターシップへ応募してみてください!