【卒業記事】ソニーはどのような会社なのだろう?と思い、大学生が2年間インターンをした感想
こんにちは!Discover Sonyの編集チームでインターンシップをしている久藤颯人(くどうはやと)です。学部4年の1月から、大学院を卒業するまでの2年ほど、ソニーグループ(以下、ソニー)の採用オウンドメディア『Discover Sony』で記事の企画、取材、執筆をしてきました。2年間インターンシップをしていたので、かなり近くでソニーについて知ることができたと思います。そこで、卒業するこのタイミングで活動を振り返り、学生の目線から見た「実際のソニーはこういう雰囲気だったよ!」という感想をお伝えしたいと思います。
- 久藤 颯人
ソニーとの出会い
応募のきっかけは、少しの驚き
必死に卒業論文に取り組んでいた学部4年の1月、大学院入学後は自分の中の企業で働くイメージをより鮮明にしたいと思い、長期インターンシップを募集している企業を探していました。するとそこに「ソニー」の文字がありました。
当時の私は、ソニーに対して「堅そう、年功序列っぽい、個人の自由は少なそう」というイメージを持っていました。最近はJTC(Japanese Traditional Company)という言葉もありますが、まさにそのイメージです。
当時調べた限り、長期インターンシップを募集している企業の多くがスタートアップでした。そのような企業に交じってソニーのような大企業が長期インターンシップの募集をしていることに、正直少し驚いたのと同時にとても興味を持ちました。仮に選考に通らなかったとしても、話だけでも聞いてみたいと思い、インターンシップに応募しました。
本当に社員なの?と思った面接官
選考過程ではオンライン面接があり、面接が始まる数分前からパソコンの前で待機していました。これまでソニーで働く社員の方との接点がなく、堅そうな企業だと思っていた私は、スーツを着た、堅い雰囲気の方が面接してくださるのだろうなと思っていました。
しかし、パソコンの画面に映し出された面接官の姿は、長髪にTシャツを着た、マリンスポーツが趣味という気さくな方でした。実はその衝撃が大きくて、面接で何を話したか覚えていません。これまで記事を書いた経験はありませんでしたが「できる気がします!頑張ります!」と言ったことだけはなんとなく覚えています。
これまで勝手に抱いていた堅いイメージと、面接してくださった社員の印象とのギャップで、面接を終えてから、ソニーがどのような企業なのかもっと中身を見てみたいと強く思うようになりました。記事の制作や執筆は未経験だったので不安でしたが、選考に通り、インターンシップを始めることになりました。
インターン生としての業務
「とりあえずやってみようか」で始まった記事制作
いよいよインターンシップが始まり、記事を制作することになりました。未経験だったので、最初にオリエンテーションや研修を受けるのだろうと思っていましたが、とりあえず企画を考えて記事を作ってみようと、いきなりゼロから記事を作ることになったのです。
なんとか企画を考えて、関係者が集まって記事化するか判断される企画会議に臨みました。
初めての企画会議では、学生インターンは私だけで、とても緊張しながら企画の提案をしました。どのようなダメ出しが来るのかと、少し怖かったのですが、提案を終えると「いいね!おもしろそう!」といううれしい言葉と共に、企画をブラッシュアップするためのアドバイスをもらいました。企業で行われる会議はもっと殺伐とした様子かと思っていたので、その優しい雰囲気に驚きました。インターン生に対する配慮もあると思いますが、良い意味でとても意外でした。
初めての「お世話になります」
企画が承認され、記事化に向けた取材を行うことになりました。取材に関わる日時などの設定と関係者への連絡も、私たちインターン生の役割です。また、取材に基づいて書いた記事の原稿を関係者にチェックしてもらうのですが、この依頼もインターン生が行います。
最初はメールでのやり取りにとても緊張しました。初めて「お世話になります」と切り出したときのドキドキ感はよく覚えています。その後2年間のインターンシップを経て、今ではすらすらとメールを書けるようになりました。
このように、記事化には多くの方が関わること知り、感謝で胸がいっぱいになりました。
加えて、記事の制作過程でさまざまな方と連絡を取ったり会議を行ったりする際には、必ず私の考えや意見を尋ねられました。どの年齢や立場の方も、真剣に私の話を聞いてくださりうれしかったです。インターン生に対してもそのように接してくださる場を経験し、ソニーは年齢や年次による垣根のない、誰でも活躍できる環境なんだと感じました。
取材で出会った方々
ソニーで働いている人は面白い!
2年間で、以下に記載するような約20人のソニー社員を取材しました。それぞれ実際の記事へのリンクも掲載しているので、ぜひ記事を読んでみてください。
・社員同士の学び合いや成長を応援する「PORT」というスペースの運営ご担当
・社内FA制度というプロ野球のような人事施策のご担当
・3人の子どもを持ち、半年間の育休を取得した男性社員
・ソニーのデザイン部門に所属する方
・入社してからの失敗を教えてくれた若手社員
・スタートアップに投資を行うコーポレート・ベンチャー・キャピタルのご担当
・モビリティ向けサービスプラットフォームの開発ご担当
・エンジニア、キャリコンサルタントを経て、中高大学生にワークショップを提供している方
・就職活動の話、内定してから入社するまでの過ごし方を教えてくれた方
・フレキシブルキャリア休職制度を活用し、博士課程に通った方
・「起業家インターン」を経てソニーへの入社を決断した方
・「Sony Startup Acceleration Program」を通じて新規事業を立ち上げた方
・品川オフィスで働く1日に密着させてくれた若手社員
・入社してすぐ取り組む「新人テーマ研修」での経験を教えてくれた若手社員
年齢も性別も職種も事業領域も異なる方々にお話を聞きましたが、皆さん共通して目が輝いていて、自分なりの「面白い・楽しい」を持っている方ばかりでした。これもソニーでインターンをして、驚いたことの一つです。
個人的に特に印象に残っている方
ソニーで働いている人は面白かった!と言われても、皆さんはピンとこないかもしれないので、特に印象に残っている方として、小さなキューブ型ロボットトイ「toio™(トイオ)」を新規事業として立ち上げた中山さんを紹介したいと思います。
この記事は、本人の言葉を借りると「普通のソフトウェアエンジニア」だった中山さんが、おもちゃ好きが高じて、おもちゃに関する新規事業を立ち上げたことを紹介した記事です。
立ち上げに際して中山さんは、約1年半という短期間で技術開発から販売まで進めたため、大変な毎日を送ったそうです。しかし、この製品が子どもから大人まで楽しく学べるツールになると信じ、乗り越えたと教えてくれました。
また、自分がこれまでファンだった会社やクリエイターの方々に一緒にやりませんかと声をかけ、協力してもらったそうです。
事業の立ち上げの準備で苦しかった経験、苦しいながらもやりがいがあった経験を満面の笑顔で語る中山さんと話して、なんて貴重で面白い経験をされている方なのだと感じました。
中山さんの他にも、フレキシブルキャリア休職制度を活用して大学院の博士課程に進学した泉原さん、エンジニア・人事からキャリアをスタートし、これまでの経験を生かしてスタートアップ投資の事業に携わっている深田さんと松島さん、そして20年以上エンジニアとしてキャリアを歩んだのちに社内FA制度を利用して人事のキャリアに挑戦した宮嵜さんなど、ソニーの社員は自分らしく楽しみながらキャリアを歩まれている方ばかりでした。私が執筆した記事を通じて、働く場所としてのソニーのカルチャーや、そこで働く社員の魅力を感じていただけていたらうれしいです。
改めて振り返ってみて
いやー、楽しかった!
私はソニーで2年間インターンシップをしてみて、本当に良かったと思っています。インターンシップを通じてさまざまな社員と出会うまで、ソニーは堅くて自由が少なそうと勝手に思っていましたが、この2年間でそのイメージが180度変わりました。
ソニーでは、自分の考えや思いを持っていれば、年齢に関係なく尊重してくれること、社会人生活を楽しんでいる多様な方が働いていることを、インターンシップを通じて強く感じました。社会人になると毎日大変なのだろうなと、マイナスイメージばかり持っていましたが、今では社会人になって働き始めることが楽しみです。
あくまでまだ学生である私の目線ではありますが、シンプルにソニーは魅力あふれる良い会社だなと感じました。これから就職活動を始める方、現在就職活動中の方にも、私が感じたソニーの魅力が少しでも伝わるとうれしいです。就職説明会やインターンシップ、OBOG訪問などの機会を通じて、ご自身の耳で、目で確かめてみるのも良いと思います。
また最後に、インターン生を受け入れてくださった採用グループのみなさん、今まで一緒に記事を制作してきた学生インターンの皆さんをはじめ、2年間私と関わってくださった多くの方々のおかげで、楽しく働くことができました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
社会人になってからも、この経験を生かして頑張りたいと思います。
<編集部のDiscover>
これまで基本的に取材を基に記事を制作していましたが、最後は初めて自分で語る形にしてみました。稚拙な文章で上手く伝わりにくい部分もあったかと思いますが「久藤がソニーでインターン生として働いた2年間は充実していた」ことを感じていただければ満足です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。