ソニーが誇る起業のプロフェッショナル「アクセラレーター」が5日間伴走!起業家人材インターンシップ「Sony Startup Pitch Contest」の魅力を過去参加者に聞く。
「起業家精神」を持った学生が集まり、スタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラムSony Startup Acceleration Program(SSAP)の社員や、ソニーで新規事業に携わる社員のサポートのもと、5日間で事業プランを創り出すインターンシップがあるのをご存じですか?一般的なインターンシップとは異なり、グループではなく個人の事業プランが評価されます。また、「本当に事業化するなら?」という視点でソニーの新規事業担当者が本気で向き合います。どのような学生が参加したのか、インターンシップを通じてどのような経験をしたのか、何を得たのか。この起業家人材インターンシップの魅力を探るため、過去参加した方々にお話を伺いました。
※インターンシップの詳しい情報はこちら
- 毛笠 龍之介
- 綱井 裕史
- 久藤 颯人
多様な経験を持つインターン参加者
──まずは学生時代、どのような活動をされてきたのですか?
吉田:開発途上国の子どもたちに給食を届ける活動を行っている国際NPOがあるのですが、その大学支部の代表をしていました。高校生の頃からそのような活動に興味があり、大学生になったことを機にNPOに参加して、企業や農家の皆さんと一緒にメニュー開発などに取り組んでいました。
安井:大学のアントレプレナーシップ育成プログラムに参加して、ピッチコンテストに参加したり、学内の研究者の方と協力して実際にプロトタイプとなるアプリケーションを制作してリリースしていました。こういう技術を使えばこのようなサービスを作れるのではないかと企画を立案して提案する役割を担っていました。
毛笠:大学の課外講義がきっかけで会社を設立し、動物園に対する動物福祉事業を行っていました。ビジネスに携わる楽しさを感じ、現在は大学院でビジネスエンジニアリングを専攻しています。
綱井:私も毛笠さんと同じように起業をして、ハザードマップを用いた不動産事業を行っていました。そのほか、個別に最適化された移動体験を提供するためのシステムの開発など、幅広く活動していました。大学院に進んだ現在は、ICT土工の研究に打ち込んでいます。
──そのような経験をされた皆さんが、この起業家人材インターンシップ「Sony Startup Pitch Contest」に応募しようと思ったきっかけを教えてください。
毛笠:「大企業の中で事業を立ち上げたい人向け」というコンセプトが自分のイメージと合致しました。自身で起業した経験から、個人でやれることの限界を感じていました。だからこそ、多くのアセットをもっている大企業の中で事業を推進したいと思って応募しました。
吉田:これまで起業をした経験もなく、起業に強い関心を持っていた訳ではなかったのですが、社会課題を解決するサービスをゼロから考えて提案することが面白そうだったので、イチかバチかで応募してみました。
経験豊富な仲間と協力し、競い合う
──インターンに参加する中で記憶に残っている瞬間はありますか?
綱井:同じチームのメンバーとのコミュニケーションを通じて、アイデアを発想できた瞬間です。他のメンバーも自分で起業して、プロダクトを作った経験があるので、最近のテクノロジーのトレンドについて理解を深めながら、自分のプロダクトに落とし込んでいく発想力や構想力がありました。
吉田:私は初めて経験したピッチが印象に残っています。自分の提案をまとめる上で多くの人にインタビューをしたのですが、そこから得られたニーズと自分の思い、そしてソニー社員の方々と会話して磨いたアイデアを、全て一貫性を持って伝えられた良い経験だったと思います。
毛笠:インターンに参加する他のメンバーから多くの刺激をもらいました。皆さん本当に実力のある人ばかりで、思考の深さが全然違いました。そのようなすごい人たちの中で、どうすれば自分が輝けるかを考えられたので良い経験になりました。
安井:確かに他のメンバーからの刺激は大きかったです。最終ピッチ当日までに自分が提案するアプリケーションの画面遷移を再現する人もいれば、実際に動作する自作ハードウェアを含んだ製品のプロトタイプを作ってくる人もいて、皆さん本気で取り組んでいました。
本当に事業として成立させるには?という観点からのフィードバック
──普段からSSAPでスタートアップや新規事業のサポートをしている「アクセラレーター」と呼ばれる社員や、新規事業に携わる社員がアドバイスしてくださったと聞いているのですが、いかがでしたか?
吉田:たくさんの学びがありました。皆さんアイデアの種は持っていても、種のまま終わることや、取り組んだとしてもドロップアウトしてしまうことが多いと思います。
このインターンシップでは、社員の皆さんによるレクチャーやディスカッションを通じて、どうすればアイデアの種が世の中に価値を提供できる形になるのかをしっかり教えてくださるので、すごく身になりました。
安井:私はストレートなフィードバックが印象に残っています。最終ピッチ以前にも現状の進捗を報告してフィードバックをいただく機会があるのですが、「このアイデアを本当に事業化して世の中に出すとしたら、現時点ではここが足りていない」という箇所をたくさん指摘されました。一般的なインターンだと、いただいた意見やコメントをまとめ上げて形にすることが多いイメージですが、このインターンでは妥協が一切ありませんでした。
参加する側としてはすごく大変でしたが、それだけの労力をかける価値がありました。
──これまで培ってきた自分の実力は生かされましたか?
毛笠:自己評価は上がった一方で、もっと成長したいと感じました。すごい人たちの中に混ざっても、自分の個性や強みを生かせたという感覚は抱けましたが、自分のアイデアを事業として進めるにはまだまだ足りないなと思いましたね。
綱井:同じ感覚です。自分ではすべてを出し切れたと思っていたのですが、最終ピッチのプレゼンの場で、ここがもう少し足りないなど、さまざまなコメントをいただきました。まだまだだなと思いましたね。
──新規事業をソニーで立ち上げる面白さは感じましたか?
毛笠:すごく感じました。インターン中にもいろいろと調べていると、ソニーがさまざまな事業領域で新しい挑戦をしていることを知りました。SSAPも支援する一つのシステムだと思いますし、他にも新規事業を立ち上げるための体制が整っていると思います。
綱井:これまでスタートアップのような新しい企業が社会を変える原動力だと思っていたのですが、ソニーのような大きな企業でも同じような役割ができそうだと感じました。
──ちなみに、今年度入社されたお二人は、実際に入社されてみてどう感じますか?
安井:まだ入社して3カ月なので、全てをゼロから企画するような機会はないのですが、新しい製品の機能や付随するサービスについて、自分で提案して、実現に向けて検討を進めていく機会は多いです。
吉田:共創戦略推進部門に所属しているのですが、テレビやオーディオなどソニーの多様な事業を横断し、社内外と協力して新たなサービスを作ることを目指しているので、働いていて楽しいです。
──インターンで横のつながりも生まれたのですよね?
安井:つい先日も当時のインターンのメンバー数人で集まりました。メンバーの中にはこのインターンを通じてソニーに入社した人だけでなく、他社に入社した人や大学院に進んだ人もいるのですが、インターン後もつながりを持ち続けて、それぞれが異なる領域で頑張っている話を聞くのはよい刺激になるので、そういった面も含めインターンに参加してよかったと思います。
アイデアを本気で事業プランに落とし込む、一味違うインターンシップ
──改めてインターンシップを振り返ってどう感じますか?
綱井:このインターンシップでは、個人の発想力や構想力も大事だと思うのですが、それ以上に世界を変えたいという思いが重要だと思っています。5日間という短い期間ですが、具体的な事業プランという形にすることで、自分の思いの深さを再認識することができると思います。
吉田:このインターンシップを通じて、小さかった自分のアイデアが事業プランとして成長しました。同時に、自分自身の実力も大きく進化したと思います。参加前後で自分のアイデアも、そして自分自身も大きく変わるので、今後参加される方には、ぜひその変化を楽しんでほしいです。
──最後に、参加応募を検討している方にメッセージをお願いします!
毛笠:本当に面白いインターンシップなので、まずは応募してみるのがお勧めです。自分の力で挑戦する面白さ、大企業で新規事業を作る面白さをこのインターンシップを通じて感じられるので、少しでも興味を持ったのであれば、応募してみてほしいです。
安井:このインターンシップは、仕事ぶりを体験する場というよりも、自分のアイデアを実現するためのチャレンジの場だと思います。そのチャレンジに対して、ソニーで新規事業に携わっている社員の皆さんが「本当に事業化するなら?」という視点で本気のフォードバックをくれます。このような経験は他にないと思うので、ぜひ参加してみてください。
エントリー締め切りは9月5日(火)10:00
まずはインターンシップ特設ページをご覧ください!
<編集部のDiscover>
過去参加者の4名に取材して、とにかくこのインターンシップは刺激的で学びになるのだと感じました。就職活動の一環ですが、参加すれば大きく成長できそうです。現在修士2年の私自身も、もし就職活動時にこのインターンシップを知っていれば応募したのにと後悔しました。本気でソニーと一緒に取り組むこのプログラム、ぜひ応募してみてください。
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